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コルクは自然のエコロジー型資源

インテリア文化研究所 代表 本田栄二

コルクとはコルク樫の表皮下にある厚さ8cm前後の強靱な海綿質の層を意味している。コルク樫の学術名は「Q.suber」、英語名は「Cork Oak」で、染色体数2n=24のブナ科の常緑高木である。高さ15~20mほどになるが、低いところから側枝を分け、幹は直通しない。南ヨーロッパから北アフリカにかけての地中海地方に分布しているので、ポルトガルやスペインの農村部を旅した人はコルク樫の林を目撃しているのではなかろうか。

さてコルク樫は植樹してから20年前後で成木へと成長する。最大栽培国は全世界の3割に相当する70万ヘクタールのコルク樫樹林を有し、毎年20万トンのコルクを生産するポルトガルで世界総生産の5割を占めている。

ポルトガルでは最初の皮を剥がす時期が1937年6月24日に制定された法律で定められていて、幹の円周が60cm以上になるまでは採取が禁止されていた。但し現在では47cm(※直径15cm)に改正されている。同時に再生コルク(※2度目以降)の採取に関しても同じ法律で9年未満は禁止だ。そのためポルトガル等の現地では、木の表面に白ペンキで番号をつけて管理、コルク層が再生する9年目の夏になると収穫する。コルク樫の寿命は大体150~200年なので、1本の木で15~18回ほど採取できる計算になり、資源という点では「難枯渇性資源」の範畴に属し、資源保護という観点からも高い評価を得ている。


コルク樹皮とコルクストッパー
このコルクの採取は7月頃で、収穫した樹皮を7ヶ月間天日で乾燥させ、これを熱湯に1時間半程度浸すことによりタンニンを抜き、コルクバークと呼ばれる平らな板状にしてから取引をする。国際取引では7等級に分けられ、最上級グレードの物は1トンで約200万円前後の価格で取引されている。当然のこととして最上級のコルクバークは欧州各国へ輸出され、ワイン愛好家垂涎のボルドーやモーゼル等の高級ワインのコルクストッパー(栓)として使われることは言うまでもない。

このようにコルクバークの最大の用途はワイン等のコルクストッパーで、9割以上をこれに消費する。また必然的に樫を打ち抜いた後に大量の残材(コルクウエスト)が残り、これを何とか利用できないかと試行錯誤の末に考案された床材がコルクタイルである。

コルクタイルを解剖する

コルクタイルは名前のとおりコルクチップを主原料とするタイル状床材で、約100年前にアメリカで開発されている。一方、日本でコルクを床材として利用することに最初に着目した日本人は、なんと筆者が知る限り文豪・志賀直哉のようだ。彼は戦前、奈良の新薬師寺のそばに自らの設計で自宅を新築するが、安全等に配慮して子供部屋にコルクを採用している。現在、この建物は某私立女子大の所有で一般公開をしているので、奈良にお出掛けの際は是非ご覧いただきたい。但しコルクは撤去されているので見ることは出来ない。百聞は一見に如かずで、志賀直哉が設計士としても並外れた技量の持ち主であることが、一目瞭然で理解できよう。

当時は、現在のように3R(リュース・リデュース・リサイクル)という確たる環境保護の思想はなかったが、実践していることは立派なマテリアル・リサイクルだけに、その先見性には驚かされる。しかし現在のフィーバーぶりは、志賀直哉に起因するものではない。ズバリ指摘すると、雅子妃殿下が愛娘の愛子様の部屋にコルクタイルを採用したというマスコミ報道を契機としているようだ。

さて製造法だが、各社微妙に異なっているとはいうものの、おおよそ次の順序に従って製造している。

  1. コルクウエストを粉砕機で粒状に粉砕
  2. チップを接着剤で加圧接着して短冊型大判に成型
  3. 表面に汚れ防止のワックス等を塗布
  4. 短冊状の大判を打抜き機でタイル状に裁断
  5. 検品の後、梱包出荷

コルクタイルの商品特徴

さてコルクタイルの商品特徴は次の4点に要約できる。

安全性・遮音性・床衝撃音・吸収性・省エネ性 耐火性・耐水性・防水性

おそらくコルク栓やコルク靴・断熱材のイメージからも、1~3については誰もが納得していただけるだろう。おそらく前述の志賀直哉も雅子妃殿下も選択する際には、これらコルクの特徴が頭の中に入っていたはずである。しかし4については誰もが頭を傾けるはずだ。

まず防火性であるが、確かにコルクタイルは建築基準法で規定する防火材料ではない。しかし気泡中に多量の窒素を含んでいるため燃えにくく、万が一燃えても、ゆっくりと焦げて表面が炭化・膨張する。その結果、空気を遮断して延焼の防止に役立つという仕組みだ。

一方、耐水性だが、1平方センチメートル中に4千万個ある気泡は、連続気泡ではなく独立気泡のため液体を遮断する。また長年、液体に浸しておいても劣化・腐蝕することはないが、これはワインや薬品等のボトル栓として利用されてきた長年の歴史からも理解できよう。

但しコルクタイルで留意しなければならない事は、ホルムアルデヒド放散の問題である。何故ならコルクタイルもコルク樫という木材から構成されているという理由で、平成15年7月1日の改正建築基準法で合板やフローリング等の木質系建材と同様に規制対象となったからだ。したがって面積制限を受けないためには、F☆☆☆☆取得品を使わなければならない。いずれにせよ使用に際しては確認が必要である。

コルク建材の様に使用場所により各々組み合わせにより機能を発揮させる事が出来るのも特色である。

私はコルクという「難枯渇性資源」で良い商品を建築物に使用する場合、

  1. 高齢化社会又、幼児向けにすべりにくい表面仕上げ
  2. 転倒時の衝撃吸収も100G以下が望ましい(東工大床性能研究会)
  3. 集合住宅での階下への防音性能はLL-45(最近スラブ厚が150mmから200mmになっているのでLL-40も可能) 
  4. F☆☆☆☆いわゆる国交省の認定商品であること。
  5. 可能なれば、床暖房装置が安全でそれに適したガス会社が選定しているコルクタイルを使用すること。

等を参考にして一般住宅なら耐磨耗性も必要だが、余り必要としない場所なら肌触りの良い感性の良いものとか、コンクリート下地の床で幼稚園、保育園、施設などは2重貼りで100G以下になる様、選定するのも使用者に対する配慮である。

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東亜コルク株式会社
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